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奇妙な2冊

9月のはじまり。
今月は、オススメの本をいろいろ載せていきたいと思います。
weird/queer
左:奇談蒐集家
太田忠司・著(創元推理文庫)

右:奇商クラブ
G.K.チェスタトン・著/中村保男・訳
(創元推理文庫)

まずは、奇妙な味わいのミステリー短編集を2冊。

「奇商クラブ」の原題は「The Club of Queer Trades」
「奇談蒐集家」の英訳タイトルは「All for a Weird Tale」
です。
”weird”は、「奇妙な、変な、不思議な、風変わりな」
”queer”も、「奇妙な、変な、妙な」というような意味です。
weirdの方は、「不可解な」という感じもあるようです。
英語はニュアンスが難しいですね!

太田忠司さんの作品は、今回初めて手に取りました。
チェスタトン氏は、「ブラウン神父」もので有名なイギリスの作家・評論家です。

「奇商クラブ」に入会するには
今まで誰もやったことのない、全く新しい商売を作りだし
それを生業としなければなりません。

そのクラブのメンバーとその仕事を巡って起きる様々な事件。
どんな奇妙な商売なのかは、ぜひ読んでみてください。
あまりにも有名な「ブラウン神父」シリーズより
以前に書かれたこの作品。
チェスタトン氏の魅力である、幻想的で流麗な文章は
いつか翻訳でなく、英語で読めるようになりたいものです。

「奇談蒐集家」に登場する”恵美酒(えびす)”氏も、
「奇商クラブ」会員の皆さんと、気が合いそうです。

「自ら体験した不思議な話、求む。
高額報酬進呈(ただし審査あり)。」
新聞広告を見て
訪れた人々が披露する、
奇妙な体験談の数々。

でも、不可解で 説明がつかない出来事の謎が
くるりと引っ繰り返されるように
解き明かされて
夢から醒めたような余韻が残ります。

現実と幻想が交錯するような、不思議な空気が
活字の間から立ち込めてきます。
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